あるがままに 感謝の日々

絶望から必死に立ち上がろうともがいている死別シングルマザー(2児の母)の日記です。

一度死んだつもりになる

なかなか前向きになれないまま、この2年数ヶ月を過ごしてきました。

しかし最近なぜか、「来月私は一度死んで生まれ変わる」...という考えが突然浮かんできました。

おそらく、夫が亡くなった当時と同じ年齢になった自分というものを意識しているが故に、浮かんだ考えだと思います。

もういい加減、自分を責めて後悔ばかりするより、一度死んだものとして人生をやり直した方がよほどマシなのではないかと思えてきたのです。

何かを見れば、「この時はまだ夫は生きていた」「この時はもう夫はすでにこの世にいなかった」と、すべての物事を夫の死を基準として認識する日々。

「この時は夫がまだ生きていたから幸せだった」「この時はもう夫がこの世からいなくなって苦しみが始まっていた」...と。

これは果たして正常な精神状態なのだろうかと、疑問に思えてきたのです。

夫は、子どもたちにも私にも、心の内を打ち明ける言葉やお別れの言葉等は何も遺していませんでした。

もしかしたら夫のスマホの中にあるのかもしれませんが、ロックが解除出来ない以上は確認できません。

そうなると、遺族が心の拠り所にできるものは一切何も遺されていないも同然です。むしろ、亡くなる前に書いたであろう文書にあった絶望に満ちた辛辣な言葉しかないのです。

この状態から前を向くには、もう過去は忘れてやり直すしかないように思えるのです。

亡くなった人は無になったとしても、遺された人たちはこれから苦しみを抱えて生きなければならないのです。

遺された者として、私の場合は、一度死んだことにして人生をやり直すくらいでなければ、これから生きていくことが難しいと感じています。