このように考えずにはいられない。
夫は私と出会わなければ良かったのではないだろうか、と。
結果として不幸になってしまったのだから。
私が幸せだと思っていた日々は、夫にとっては幸せではなかったのかもしれない。
ただ夫がいてくれるだけで良かった。
自分を愛してくれている人がいるということは、ただそれだけで私を強くしてくれて、生きる意味を与えてくれた。
私は、夫が幸せに生きていてくれるならそれで良かった。
たとえ別々に生きることになろうとも、元気でいてくれるだけで良かった。
私と一緒にいることが夫を苦しめるなら、離れても良いと思っていたし覚悟はできていた。
夫の幸せを邪魔することだけはしたくないと思っていた。
それなのに、結果的に邪魔するどころか不幸にしてしまった。
辛すぎて、いまだに夜寝る前、一人になったとたん涙が止まらなくなる。
こんなに辛いことが世の中にあるのだと実際に身を以て知った。
そしてまだ現実を受け入れられていない。
夫がいないということを信じられない。
前を向きたいのに、まったく前を向ける状態ではない。
今でも、夫が何事もなかったように帰って来るのを待っている。